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The Japanese Society of Polyamine Research

学会概要HEADLINE

日本ポリアミン学会 設立趣意書

ポリアミンは、多彩な生物活性を持つ生体分子です。1970年代にがん患者の尿中に増加することが報告されて以来、多くの基礎科学者や医学者の関心を集め、がんだけでなく、発生、代謝、脳機能、生体防御、老化などにおけるポリアミンの制御機能が明らかにされてきました。同時に動植物や微生物におけるポリアミンの特別な機能の発見や、その物性を利用した産業応用まで、ポリアミン研究は着実に進展してきました。しかしながら、我々がポリアミンについて知り得ていることはほんの一部であり、今後の研究によってさらに人類の福祉に貢献できると期待されます。

 日本のポリアミン研究の進展には、1985年に発足した「日本ポリアミン研究会」が大きく寄与しています。日本ポリアミン研究会は研究発表会を毎年開催し、化学、生物学、医・歯・薬学、農学、工学など多岐にわたる分野の研究者が参加して、活発な研究交流を行ってきました。また、日本ポリアミン研究会はこれまで4回の国際会議を日本で開催しました。これらによって、日本のポリアミン研究者の結束は強固となり、国際的に評価される優れた研究成果を産み出してきました。2010年には日本で5回目の国際会議を開催する予定です。

 これまで日本ポリアミン研究会は、多分野の研究者からなるという特性を活かすため、だれでも参加し発表ができる形で運営されてきました。しかし、近年の社会の変化により、研究活動といえども自助努力、情報公開および法令遵守が求められるようになりました。これらに対応しつつ、研究者の自主的な交流を通じて日本のポリアミン研究をさらに振興していくために、日本ポリアミン研究会を発展的に解消し、新しい「日本ポリアミン学会」を設立する運びとなりました。この学会は、今まで通り年会の開催によって研究発表、研究交流の機会を提供するとともに、ポリアミン研究に関する情報発信、若手研究者の育成、多分野の研究者との交流促進を目指します。

 このような趣旨にご賛同いただき、日本ポリアミン学会に入会いただきますようお願いいたします。

平成21年11月   日本ポリアミン学会発起人一同

五十嵐 一衛(アミンファーマ研究所)
池口 文彦(城西大学)
石井 伊都子(千葉大学)
一瀬 白帝(山形大学)
植村 武史(アリゾナ大学)
大城戸 真喜子(東京慈恵会医科大学)
大久保 恭仁(東北薬科大学)
大澤 仲昭(藍野加齢医学研究所)
大島 泰郎(共和化工環境微生物学研究所)
大谷 周造
岡 孝己(湧永製薬)
小黒 明広(東京慈恵会医科大学)
柏木 敬子(千葉科学大学)
神尾 好是(尚絅学院大学)
河合 剛太(千葉工業大学)
川喜田 正夫(東京都臨床研)
草野 友延(東北大学)
久保田 俊一郎(東京大学)
小嶋 聡一(理化学研究所)
佐藤 昇志(札幌医科大学)
鮫島 啓二郎(武蔵野大学)
塩川 光一郎(帝京大学)
白幡 晶(城西大学)
進 正志(崇城大学)
杉田 義昭(城西大学)
鈴木 秀之(京都工芸繊維大学)
早田 邦康(自治医科大学)
高尾 浩一(城西大学)
高橋 卓(岡山大学)
照井 祐介(千葉科学大学)
富取 秀行(千葉科学大学)
鳥越 俊彦(札幌医科大学)
中田 裕二(藍野大学)
名越 澄子(埼玉医科大学)
新津 勝(城西大学)
西村 和洋(千葉大学)
蓮間 忠芳(四天王寺大学)
人見 清隆(名古屋大学)
平松 恭子(東京都臨床研)
藤原 邦雄(崇城大学)
松崎 茂
松藤 千弥(東京慈恵会医科大学)
村井 法之(東京慈恵会医科大学)
村上 安子(東京慈恵会医科大学)
(五十音順)